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MuSCAT
MuSCATについて
MuSCAT (Multi-color Simultaneous Camera for studying Atmospheres of Transiting exoplanets) は、 主に太陽系外惑星の大気の性質について研究するために開発された天体観測装置です。 この装置は、天体の光を青(400-550nm)、赤(550-700nm)、近赤外(800-920nm)の3つの波長帯に分けて、 3台のCCDカメラで同時に撮影することができます。 このように波長1000nm以下の光を3色に分けて高精度で同時に撮影できる機能は、 北半球にある2m級望遠鏡の観測装置の中で唯一の存在です。 MuSCATは2013年度から開発を開始し、2014年12月24日にファーストライトを迎えました。
研究資金
MuSCATは以下の研究費の支援を受けて開発されました。
- 平成25-28年度:
科学研究費補助金・基盤研究(A)
高精度近赤外3色同時トランジット観測によるスーパーアースの基本的性質の解明
(研究代表者・成田憲保) - 平成26-27年度:
井上科学振興財団・井上リサーチアウォード
スーパーアースとは何か?:その組成と形成過程の解明
(研究代表者・成田憲保) - 平成24年度:
自然科学研究機構・若手研究者による分野間連携研究プロジェクト
低温度星まわりの生命居住可能な地球型惑星の植物特性の考察とその観測に向けて
(研究代表者・成田憲保) - 平成25年度:
自然科学研究機構・若手研究者による分野間連携研究プロジェクト
低温度星まわりの生命居住可能惑星における光合成生物特性の考察とその観測に向けて
(研究代表者・成田憲保) - 平成26年度:
自然科学研究機構・若手研究者による分野間連携研究プロジェクト
低温度星まわりの生命居住可能惑星探査を想定した光合成特性の連携研究
(研究代表者・日下部展彦) - 平成26年度:
自然科学研究機構・新分野創生センター宇宙における生命研究分野プロジェクト
生命居住可能惑星の発見を目指した広視野1.8m望遠鏡によるトランジット惑星の探索
(研究代表者・福井暁彦)
開発メンバー・協力者
*所属は2015年1月時点のもの
- MuSCAT開発・観測推進メンバー 成田 憲保 (国立天文台・総合研究大学院大学)
- MuSCAT装置設計 山室 智康 (オプトクラフト)
- 共同研究者 泉浦 秀行 (国立天文台)
福井 暁彦 (国立天文台)
日下部 展彦 (国立天文台)
鬼塚 昌宏 (国立天文台・総合研究大学院大学)
笠 嗣瑠 (国立天文台・総合研究大学院大学)
柳澤 顕史 (国立天文台)
生駒 大洋 (東京大学)
川島 由依 (東京大学)
田村 元秀 (東京大学)
佐藤 文衛 (東京工業大学)
MuSCATの立案・開発において、以下の皆様のご協力をいただきました。
この場を借りてお礼申し上げます。
小谷 隆行 (国立天文台)
大宮 正士 (国立天文台)
馬場 はるか (国立天文台・総合研究大学院大学)
玄田 英典 (東京工業大学)
平野 照幸 (東京工業大学)
川内 紀代恵 (東京工業大学)
関根 康人 (東京大学)
永山 貴宏 (鹿児島大学)
塩谷 圭吾 (宇宙科学研究所)
栗田 光樹夫 (京都大学)
2014年12月24日:ファーストライトにおける開発メンバーの記念写真
Information
- 2017.5.25: 日経サイエンス2018年7月号でMuSCATとMuSCAT2が紹介されました。
- 2017.6.6: 研究成果「<史上最も熱い惑星を発見>」をリリース。
- 2017.2.21: 研究成果「<灼熱の海王星型惑星K2-105bを発見>」をリリース。
- 2016.11.28: 研究成果「<生命がいるかもしれない惑星の"影"の観測に成功>」をリリース。
- 2016.9.22: 「コズミックフロントNEXT」(NHK BSプレミアム)でMuSCATが紹介されました。
- 2016.8.28: 「別冊アサ(秘)ジャーナル」(TBS)でMuSCATが紹介されました。
- 2016.3.31: 研究成果「<近傍の赤色矮星をまわる新たなスーパーアースを発見>」をリリース。
- 2015.4: 日経サイエンス2015年5月号にMuSCATの紹介記事が掲載されました。
- 2015.1.4: NHK(ニュース7)でMuSCATが紹介されました。
- 2014.12.31: Website open.
- 2014.12.24: MuSCAT First Light!